【書評】ネット広告運用打ち手大全 - 広告の8割を占めるGoogleとFacebookを今こそ使おう!
ネット広告運用打ち手大全〜成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102〜を読んだ。
著者はアユダンテの寶さんと高瀬さん、CRAFTの辻井さん。
すごくマニアックな事が書いてあってよかった。
実運用目線でAdwordsとFacebookについて解説されていてとても勉強になる。こういった本はありがたい。
アユダンテの寶さんの内容は最近うん百万払って聞いたセミナーと内容がだいたい入ってて「え、いいの?」って思ってしまった。
アカウント構成のwhyについてはもう少し書いて欲しかったなーと思う。広告カスタマイザは管理楽になりそうなのでキャッチアップしたいなーと感じた。
トピック絞って簡単にまとめてみようと思う。
ネット広告運用“打ち手”大全 成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102 (できるMarketing Bible)
- 作者: 寳洋平,辻井良太,高瀬順希
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/04/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
Chapter 1 準備と計画
- 「デュオポリー」の波に乗れ
- Googleアナリティクスとの連携は必須
- 「どうなったら成功か?」を定義しよう
- コンバージョンはシンプルかつ明確に
- 自社が持つデータは宝の山と心得る
- カスタマージャーニーの全体から発想しよう
- 競合との差は引き算で見つけ出す
- 施策のプランは徹底的に言語化しておく
Chapter 2 検索広告
- 機械学習に適したアカウント構成を意識せよ
- キーワードの発想は「軸」と「サブ」で
- すべてのキーワードを事前に調べ抜く
- 動的検索広告は縁の下の力持ち
- 確度の高いユーザーをゴールまで導け
- 広告の品質改善で見るべき3つの指標
- ユニコーンが突出した成果を生む
- 広告文は1グループに最低3本
- 広告表示オプションをあなどるな
- ヒットする検索語句は広告文で増やせる
- 地域・日時の出し分けには広告カスタマイザ
- 「思い込み」ではなく「思い」を込めよ
- ランディングページで改善すべきはユーザー体験
- まだ伸びる広告はインプレッションシェアでわかる
- 入札戦略は機械学習に任せよう
- 機械学習と付き合うコツはマクロマネジメント
- 手動でやりきってからが自動入札の出番
- 自動入札には適切なゴールを与えよ
- 走り始めた自動入札は「見守る」姿勢で
Chapter 3 ディスプレイ広告
- 「GDN」の成果を決める3つの変数
- 喉から手が出るほど欲しいのは誰?
- 特徴ではなく未来を訴求しよう
- キャッチコピーを量産する「7つの型」
- 顕在層を着実につかむには「リアルイメージ型」
- 潜在層の狙い撃ちには「ターゲット絞込型」
- 即アクションの劇薬を求めるなら「指摘型」
- 類似商品との差が刺さるなら「比較型」
- ビフォーアフターを打ち出せるなら「変化型」
- 宣伝を嫌うユーザーを取り込むには「共感型」
- 心の声を代弁できるなら「感情移入型」
- レスポンシブ広告の経験は早いほどいい
- クリエイティブのテストはほどほどに
- バナーの出来不出来は発注で決まる
- 新規ユーザーターゲティングは小さく始める
- 適切な配信面を選ぶキーワード発想法
- プレースメントは理想からの逆算で考える
- 「やりすぎ配信」の落とし穴を避けよう
- 成果向上の流れは配信面の開拓から
- リターゲティング特有の変数を駆使せよ
- 「GAリマーケティング」は最強のリピート施策
- 有望ユーザーの選出は機械学習に任せる
- 多商品サイトの動的リマーケティングは強力
- リターケティングをアップセルやクロスセルに
- 新規セッション率はリターゲティングの生命線
- キャンペーンの予算を保険として使う
- リスト化とルール化で配信ミスを防ぐ
- 自動入札で飛躍的な成果を狙え
- サイズ別や種類別での細分化は避ける
- PDCAの高速化にはマイクロコンバージョン
- 自動入札が安定したらターゲティングも自動化
- 初回購入だけでなくLTVも追求せよ
- クリエイティブの作成をも自動化できる
- 失敗しにくいTrueViewの始め方
- Gmail広告も魅力的な配信面
Chapter 4 Facebook広告
- Facebook広告で見るべき3要素と4指標
- とにかく週50件のコンバージョンを目指せ
- 動画のクリエイティブは最初に再生数を稼ぐ
- 資料請求やセミナー集客にはリード獲得広告
- リード獲得広告でサンクスメールを送る
- 王道はリターゲティングと類似オーディエンス
- 「いいね!」した人こそターゲティングしよう
- 自社サイトのユーザーをFacebookで見つける
- 詳細なリターゲティングはリストのサイズに注意
- まだ顧客ではない「顧客に似た人」を探せ
- リストがなくても「顧客に似た人」は探せる
- 動画広告は画像よりも効果的
- 動画制作で意識すべき4つのルール
- 動画のサイズは正方形か縦長に
- スライドショー広告は動画並みの威力
- 思わず目を留めるシネマグラフを広告に
- 画像広告の素材選びと伸ばし方
- カルーセル広告の使い道は3つに絞る
- 広告文は短く、読みやすく
- 配信前にはチーム全員のスマホでチェック
- FacebookとInstagramの成果が最優先
- 意味のあるA/Bテストをしよう
- 自動化を見据えた広告セットの作り方
- 広告セットの健康管理には配信インサイト
- 予算は日単位がコントロールしやすい
- 善し悪しの判断は配信後の1週間で
- リード獲得広告と自社LP、どちらを選ぶ?
- オーディエンスの妄想と現実を埋めろ
- サイト内の行動に基づく濃いリストを作る
Chapter 5 評価と改善
- KPTで振り返り、アクションを起こせ
- 見えにくい原因はTableauで探し出す
- アクションの提案には「空・雨・傘」
- ダッシュボードは溝を埋めるツール
- 費用データの集約は統合分析の第一歩
- GoogleとFacebookをフラットに捉える
- 分析の原則はグルーピング、セグメント、クロス集計
- 「それ」と「それ以外」を忘れるな
- 四半期ごとのミーティングも重要
- 変化の連続を受け入れよう
- ネット広告の闇から身を守れ
Chapter 1 準備と計画
- ネット広告がTV広告を抜き、年々増えている
- なかでもGoogleとFacebookだけで8割に達する
- 今こそGoogleとFacebook広告を使おう
- 今は複数の広告媒体を使うため、コンバージョンのカニばりが発生する。GAを使ってちゃんと効果判定しよう
- 自社のデータを使ってマーケティング最適化しよう
第2章 リスティング
- アカウント構造はちゃんと考えるべし。機械学習しやすいような設計を考えよう
- 1広告グループに対して、1URLの設定が基本で、1広告グループに複数キーワードを入れよう
- ただ、「広告カスタマイザ」を使えば、さらに管理がしやすくなり、さらに広告グループごとの機械学習が進みやすくなる
- 検索キーワードは年々新しく生まれる
- 過去90日間に一度も検索されたことのない検索語句の割合は20%
- 広告主のキーワードに一致しない検索語句の割合は70%
- ユーザーが検索語句を検索する際に3単語以上組み合わせる割合は54%
- そのため、常にキーワードの更新をする事が大事。ただそれも無理あるのでDSAをうまく使おう
- 広告グループに対して、3-5本の広告文をセットしよう。これも機械学習促進のため
- これからは広告文の最適化の時代。広告文の「ユニコーン」をみつけよ
- 広告文のユニコーンはWordStreamのLarry Kimが提唱。詳しくはこちらの記事参照
- 寶さんは広告文で数十倍の効果が出たと言ってた
- 機械学習に任せて、広告戦略など上流のタスクや広告文の作成にマーケターは時間を割くべし
- 自動入札は手動の運用でやりきったキャンペーンからやろう。コンバージョンが少ないキャンペーンや広告グループでは学習しないため
Chapter 3 ディスプレイ広告
Chapter 4 Facebook広告
- Facebook広告を運用するときに確認すべき要素は以下の3つ
- 入札額
- 広告の関連度と質
- コンバージョン率
広告の配信をしてからまず確認すべきは「広告の関連度と質」
- この3つの要素のうち、広告の配信をしてからまず確認すべきは「広告の関連度と質」で、以下の4つの指標を確認しよう
- 関連度スコア
- 好意的な意見
- 否定的な意見
- CTR(リンククリックスルー率)
- 関連度スコアは、7以上であると望ましい。4〜6は要注意、3以下はターゲットやクリエイティブの見直しが必要
- 好意的な意見と否定的な意見は、表示アルゴリズムの一要因の品質スコアに影響を与えるため、注意する必要がある
- 特に否定的な意見が「高」だとブランド毀損をきたすため、要注意
- フリークエンシーが高くないか、ターゲティングのミスマッチが起きていないか、クリエイティブに問題がないかを確認しよう
- CTR(リンククリックスルー率)は1%以上を目指そう
- ターゲットとクリエイティブの見直しが必要
コンバージョンは週50件を目指す
- Facebook側の自動学習を促進させるためにも、コンバージョンは50件程度ほしいところ
- コンバージョン獲得が難しい場合は、マイクロコンバージョンを設定することをオススメ
ネット広告運用“打ち手”大全 成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102 (できるMarketing Bible)
- 作者: 寳洋平,辻井良太,高瀬順希
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/04/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最後に
同じシリーズのtoB向けマーケの書籍が発売するみたい。
リードビジネス“打ち手"大全 デジタルマーケで顧客を増やす 最強の戦略 86 (できるMarketing Bible)
- 作者: 上島千鶴
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者は「マーケティングのKPI」の上島千鶴さん。
- 作者: 上島千鶴
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2016/06/18
- メディア: 単行本
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5/17までに予約したら電子書籍と優先セミナーに招待されるチケットが配られるよう。
セミナーはどうせ行かないけど電子書籍ほしいからさっそくぽちった。
最近読んだ本だとこれもオススメでした。
世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略
- 作者: 奥谷孝司,岩井琢磨
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: 単行本
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注目されているアマゾンのOtoOの戦略とかわかりやすくまとまっててとても示唆に富む内容でした。
マーケティングに関わる人、事業開発する人は必読です。
以上、書評でしたー。今度寶さんに聞いたセミナーの内容も含めてまとめようと思う
ネット広告運用“打ち手”大全 成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102 (できるMarketing Bible)
- 作者: 寳洋平,辻井良太,高瀬順希
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/04/13
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